2011年10月16日

中国留学 今昔

かつて(約20年前!)私が中国に
留学するにあたって、派遣団体として
渡航費を支給していただいた団体から、
同窓会のニューズレターが届いた。

毎号、派遣留学生の中国たよりが
掲載されている。まあ、今も昔も
生の中国に触れることで大きな
カルチャーショックを受ける。
内容としては、人情あふれる
中国人との交流、本屋情報、
旅行記などが定番だろう。
近年は中国の都市の
発展が目覚ましいことを揃って
指摘している。

ただ、昔と違うところもある。
学習者にとって、IT環境の整備は
決定的だ。私の時代はワープロを
持ち込んで原稿を書いていた。
当時、外務省職員の人だけが
パソコンを使用していた。

通信手段は格段と進歩した。
昔は留学生宿舎以外には住む
ことはご法度で、電話も守衛室
にしかなく、「誰誰、有電話!」
と館内放送よろしく大声で呼び
出されたものだ。国際電話なので、
安くはない。基本は手紙。
日本からの便りが楽しみだった
(誰からかって?)

今は何といってもネットができる。
ただ、情報管制は相当きついらしい。
尖閣列島などの話題でメールを
やり取りをしたらとパソコンが不調に
なったりしたという。その人いわく、
危なそうなことばは「せんかくれっとう」
などと「ひらがな」で入力することを
勧めている。

ある文章に面白い標語の話題が
記されていた。

「向前一小歩、文明一大歩」

これが男子トイレの便器の
前に掲げられていたらしい。
この手の「一歩前に!」は
日本のトイレでも似たようなのを
見たことがある。
ただ、月面着陸ではないのだし、
文明とは大げさだろう。

もっとも昔も「講文明」の標語は
沢山あった。あまり守られないが
ために、標語は掲げられる。

この20年で中国は大きく変わった。
インフラの面では便利になった。
しかし、それを運用するのは人だ。
そのソフト面での「文明化」はいかがか?






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Posted by ドクトルふぁん at 00:08│Comments(0)中国
 
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