2011年05月28日

犬の「一人っ子」政策?!

 経済成長につれて、中国の都市部ではペットブームだ。
かつては資産家階級の贅沢行為と見なされていた。
犬はステイタスの象徴であり、血統のいい犬は車で
言えば、ランボルギーニのようなものだ。
犬の数は年間約10%の勢いで増えており、未登録の
犬はさらに多い。

 そうした中、推定80万匹の犬が飼われている上海市では
5月15日、「飼育できる犬は1世帯あたり1匹まで」とする
条例が施行された。
犬の吠え声や汚物放置、さらには犬が人を襲う危険性が
高まっていたという。そのため、都市部のレストランには
「禁止宠(chong3)物(wu4)入内」(ペットの持込み禁止)
という看板があったりする。

そもそも古代の中国人はどんなペットを飼っていたのだろうか?
戦国時代の墓にはよく犬の骨が発掘される。
また、漢代の宮廷では熊や鹿などが飼われていた。
しかし、日本では人気のある猫は、その後の歴史においても、
ほとんど飼われた痕跡がない。
他方、古代エジプトでは猫が神格化されていたという話は
有名だ。

なぜ、中国人は猫を飼わなかったのだろうか。

皇帝が珍しい動物を飼育したり、血統書つきの犬を
金持ちが散歩させたりと、ペットは人に見せびらかす
ために飼われたことが多いように見える。
だから、家で飼うタイプのペット、猫は外を散歩させるには
あまり適さないということだろう。
もちろん、動物を本当に愛している人も
いるだろうが。

ペットと人の関係も民族によって違いがあるの
だろう。パンダ



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Posted by ドクトルふぁん at 22:51│Comments(0)中国
 
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